初診日の証明と障害認定日

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20歳前の発症はどうなるのか

うつ病により初めて医師にかかった日を初診日とし、その時点で加入している年金制度により、障害年金の額も決定します。また、国民年金の保険料をきちんと支払っているかの確認は、初診日の前日までで行います。ここで、大事なことがもう一つあり、初診日から1年6か月が経過した時点で、障害の状態にあるかどうかです。初診日から1年6か月経過した日のことを障害認定日といいます。つまり、うつ病で初めて受診した日から、1年6か月以上、適切な治療を医師と共にしてきたにも関わらず、病気が回復していない場合、ここで一旦、障害者として認定しますという日のことです。ただし、必ずしも初診日から1年6か月後を障害認定日とするわけではないので注意が必要です。例外は、いずれの年金制度のも加入していない20歳前に初診日がある人です。近年、子どものうつ病も増え、初診日が15歳というケースもあります。この場合、1年6か月後は16歳です。障害年金の受給資格が発生するのは、20歳からなので、その場合、20歳の誕生日が障害認定日になります。ただし、20歳の誕生日が4月2日だったとして、20歳を迎える少し前の19歳の3月10日に初診日があると仮定した場合、20歳の誕生日までは20日ほどしかないため、このケースでは、初診日から1年6か月後の9月10日が障害認定日になります。この適用に関しては、20歳に達した日と、初診日から1年6か月経過した日のいずれか遅いほうが、障害認定日になる仕組みですので、間違わないように注意が必要です。
うつ病など精神疾患の場合、20歳前に初診日があるという人も多くいます。最初の発症は、中高生の時で、大人になってからも治療を継続しているという人も珍しくありません。このケースでは、障害基礎年金をもらえる可能性は高いです。しかし、初診日をきちんと証明できなければ、障害年金を申請することは難しくなります。精神疾患の場合、ドクターショッピングをしているケースも多いです。また、最初はうつ病だとわからずにさまざまな診療科を渡り歩いた人もいるかもしれません。そうした状況下で、かなり昔のこととなると、自分でも記憶にない医療機関というのも出てきます。そのため、一度申請したものの、初診日が異なると突き返されることもあるわけです。まずは、記憶を整理し、うつ病と関連して最初に受診した医療機関はどこなのかを確認します。当時の日記や手帳を読み返したり、通っていた学校の近くの病院をあたったりしてみるなど、何か参考になるものがないか探してみましょう。また、覚えている医療機関に行くと、どこから紹介状をもらったという情報が得られるかもしれません。初診日に該当する医療機関が見つかったら、カルテが残っているか、当時の担当医は在籍しているかが一つポイントです。もし担当医がいない、カルテがない場合は、診察券や領収書が自宅に残っていないかを確認します。病院を受診していたという裏付けになる病院送迎バスの利用記録や病院内での売店の領収書なども大事です。また、思春期に発症している場合は、当時を知る友人や教師、スクールカウンセラーなどから証明書を作成してもらう方法もあります。いずれにしてもうつ病を患った状態で、客観的証拠を個人で集め、障害年金の申請を行うのは大変です。経験豊富な社労士に依頼することも大事です。